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[コラム] 生産委託先とのトラブル~ソリューション・フォーカスの視点から(第3回/全4回)

芝生の委託農家さんに、勝手に芝生を売られたA社の担当Yさん。
協議は特に荒れることもなく終了しましたが、担当Yさんは納得がいきません。
農家さんとの協議後、YさんはF課長に食ってかかります。

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担当Y:納得がいきません!悪いのはBさんでしょう!なんでこちらが頭を下げるんですか!
F課長:Yくん、君は何をしにここに来たの?
担当Y:・・・謝罪してもらって、損害を請求するためです。
F課長:それをした後、どうするの?
担当Y:それは・・・。
F課長:謝罪をしてもらって、損害分も払ってもらって、そのあと今まで通りにBさんは芝生の生産をしてくれるだろか?
担当Y:・・・してくれないかもしれません。
F課長:もし、生産をしてくれなくなったら、もう一度最初からやり直しになるよね。
生産してくれる農家さんを探して、契約を結んで、イチからA社用の芝生の作り方を学んでもらって・・・何よりも、もう一度信頼関係を作らなければならない。     
それよりも、いま目の前にいる、今まで協力してくれた農家さんを大事にした方が良いんじゃないのかな。
担当Y:・・・。
F課長:謝罪をしてもらえれば、一時的にはスッキリするかもしれない。
けれど、私たちが今しなければならないのは、今だけでなくこれから先も良い関係を作ることだ。
そして、その良い関係とはA社にとっても、A社に関わる農家さんにとっても、お客さんにとっても良い状態のことだ。
今回と同じようなことが起こらないように、Bさんにとっても良い状態にするにはどうしたらいいかな?それをまた一緒に考えていこう。
担当Y:・・・はい・・・。
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さて、皆さんはこの話をどう感じたでしょうか?

(続く)