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スタッフ閑話:『組織は変われるか』

『組織は変われるか』(加藤雅則著、英治出版、2017)を読了です。

「組織開発」というものが気になっているけど、どういうものなのか、自分の会社に合うのか分からない・・・という企業の担当の方と、組織コンサルタントの加藤さんとの会話をベースに、

 ・どのような流れで組織開発に取り組むのか
 ・どこに着目して進めていくのか
 ・その際に必要なことは何か

といったことを、事例を交えてわかりやすく伝えてくれる本でした。
組織開発に取り組む際に起こる抵抗や、最初から全員が乗り気なわけではない、といったことについても描かれているので、「今から組織開発に取り組んでみたい」「組織開発って何?」という方にもとても分かりやすのでお薦めです。

私がとくに印象に残ったのは、
・抵抗の源はこれまでのやり方や価値観に対する「喪失感」
・性弱説に立つ
・組織開発とはプロセスのマネジメント。そして、感情のマネジメントである。
・個を活かす組織開発
といった辺りでした。

何か集団で新しいことを始めようとすると、どうしてもそれに否や(直接的か間接的かに関わらず)を唱える人がいます。私もどちらかというと否やを唱えるタイプです。その想いの源は「喪失感」も一つなんだな~としっくりきました。
そして、もう一つの源はやはり「弱さ」だと思います。未知のことに飛び込むには勇気が必要ですので、思わず尻込みをしてしまうことって誰しも経験がある事だと思うんですよね。そこを1人で飛び込めないのであれば、誰かに引っ張ってもらっても背中を押してもらうのでも、誰かの力を借りたらいいと思うのです。それこそが人が人と一緒に何かをする最大のメリットの一つだと、私は考えています。

互いに互いを補い合い、助け合い、一人では発揮しえない力を発揮できる組織が、どんどん増えて広がっていきますように。そしてその支援をやっていきたい、と改めて思わせてくれた本でした。

スタッフ ヤマモト