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スタッフ閑話:どの前提に立つか

先日、ファシリテーターとして全国各地を飛び回っていらっしゃる方に、「多様な方がいらっしゃる場を作るときに、どんなことを意識していますか?」とお尋ねしました。
真っ先に返ってきたその方の返答は「大前提として人を善と信じること」といった内容でした。

組織のマネジメント論で「X理論とY理論」というものがあります。
マネージャーが持つマネジメント観の違いで、
X理論を持つマネージャーは、「人は生まれつき仕事が嫌いなので、命令と監督が必要」と考え
Y理論を持つマネージャーは、「人は自ら実現したい目標のためには自己統制を発揮し、自発的に行動する」と考える というものです。

「人は仕事が嫌い」という前提に立つのか、
「人は自己統制を発揮できる」という前提に立つのかによって、マネジメントの方法は全く違ってきます。

マネジメントやファシリテートの場だけでなく、日常の至るところで、自分の中の大前提は思考や行動に影響を与えています。
人に対してどのような前提に立つか、また自分に対してもどのような前提に立つのか。
時々自分の前提について、その前提と行動が一致しているかということも合わせて確認してみると、意外な発見があるかもしれません。


スタッフ ヤマモト