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【開催報告】「学習する組織 入門」勉強会:自己マスタリー

先日、「学習する組織 入門」勉強会の第二回が開催されました。
今回のテーマは、「志を育成する力」を構成するディシプリン(道)の一つ、「自己マスタリー」です。

自己:主体性を持つこと、対象に我が事として取り組むこと
マスタリー:それぞれの道を究めることを目指して自らを磨いていくこと

最初、この章を読んだ際の印象は、「こんな高い志を持った人が、どれくらいいるのだろうか?」というものでした。素晴らしい志を持っていることが良いと言われているようで・・・また、「志を持て」と言われて持てるものでもないしな・・・とも感じていました。

今回は、自己マスタリーの事例を読み、集まったみんなで感じたこと、考えたことを共有し、さらには自己マスタリーの演習に取り組んでいきました。
再度改めてじっくりこの事例を読んで、みなさんと話していて気が付いたこと。それは、この事例の主人公と言える人も最初から志を持っていたわけではなく、ある時から目の前の仕事が「我が事」となり、そこから仲間を得、リーダーシップを発揮していったということでした。
目の前の仕事が「我が事」になるには、人それぞれタイミングがあるのかもしれませんが、最初から志をしっかり持っていなくても、それは人の中にちゃんと在るもので、何かをきっかけに現れてくるものなのだと思うことができました。
そのあとの演習でも、皆さんがそれぞれ持たれている経験や視点が、相手のきっかけになりうるということを見せていただくことができました。

ディシプリンは道を究めること。一足飛びにできているようになるのではなく、一歩ずつ進んで行けばよいのだ、と思わせてもらった時間でした。


<印象に残っている話題>
・組織があろうがなかろうが、自分の中にある
・自分を動かすのも、自分の中の17%が動くことからかもしれない
・与えられたものであったとしても、自分事になり、主体性が発揮される
・他人の評価ではなく、それによる自分の自己受容度が自分のエネルギーになるのでは
・30人以下の中小企業ー90%・・・5人変われば組織が変わると思うと、希望が持てる
・人からのフィードバックには、気付かないことがたくさん
・組織の中で体験するよりも、知らない人同士だからこそできることもある